AMZN、TSLA、AAPL、MSFT等の米国株、QQQ、VTI、VOO、CLOU、SPYD、HDV等の米国ETFへの投資は完全にトレンドとなっています。米国株投資の手数料を中心に日本を代表する証券会社4社と日本から開設できる米国証券Firstradeを比較しました。個人的に注目しているのは、為替手数料無料キャンペーンを行っているマネックス証券と取引手数料無料のDMM証券。また住信SBIネット銀行が外貨積立無料キャンペーンを実施(2020年7月7日~9月25日約定分まで)。各社のキャンペーンがどの程度影響するのか興味があります。
手数料比較
米国株式を取得する場合には為替手数料と取引手数料が発生します。各社の手数料は次のようになっています。
マネックス証券
日本最大の取扱銘柄数(3600以上)を誇るマネックス証券ですが、2019年から開始している(買付時)為替手数料無料キャンペーンを現在も継続しています。
また今回の比較では対象外としましたが、現在手数料キャッシュバックキャンペーンを実施中です。
- 米国ETF9種の買付手数料キャッシュバック(VT/VOO/IVV/SPY/VTI/EPI/DHS/DLN/DGRW)
- 最大3万円キャッシュバック!米国株取引デビュー応援(口座開設から20日間)
DMM証券
新興の証券会社であるDMM証券ですが、日本で初めて米国株取引手数料を無料としています。更に為替手数料も$1あたり25銭と他の証券会社と同等です。
但し、次の2点は注意が必要です。
- 円貨決済のみ
- 配当金受取時の為替手数料が$1あたり1円!?
SPYD、HDV、VYM等の高配当ETFには不向きな証券会社となっています。
SBI証券
日本で一番人気のSBI証券ですが、米国株の場合は住信SBIネット銀行と連携することで更にパワーアップします。SBI証券の為替手数料は楽天証券やDMM証券と同じく$1あたり25銭となっていますが、住信SBIネット銀行の外貨を振替手数料無料でSBI証券に振替することができます。これにより為替手数料を25銭→4銭に抑えることができます。
住信SBIネット銀行は通常の外貨換金も最安値ですが、外貨積立がキャンペーンを実施中であり、通常$1あたり2銭の為替手数料が無料となっています。
SBI証券も海外ETF9種の買付手数料を無料としています。(VT/VOO/IVV/SPY/VTI/EPI/DHS/DLN/DGRW)
SBI証券は手数料無料としています。マネックス証券はキャッシュバックのため課税対象なります。
楽天証券
楽天証券の米国株手数料は業界最安値水準ですが、今回の比較対象の中では残念ながら一番高くなってしまっています。取引手数料に対し1%~2%の楽天ポイントが還元されます。
楽天証券も海外ETF9種の買付手数料を無料としていますが、マネックス証券とSBI証券とは少し銘柄が異なり、ゴールド、商用REIT、AI、ヘルスケア、金融イノベーション等が含まれています。(VT/VOO/SPY/VTI/RWR/GLDM/GDAT/GDNA/GFIN)
Firstrade
Firstradeは米国の証券会社のうち、唯一日本国内から口座を開設することができます。取引手数料は無料です。ドルしか扱っていないので海外送金が必要となりますが、日本国内から開設可能なUnionBankを経由し送金することができます。送金にはTransferwiseを使用することで、送金手数料を安く抑えることができます。
また、米国の全銘柄を扱っています。当たり前ですが。。。
Firstrade開設には、こちらの記事が参考になると思います。
取引シミュレーション
証券会社5社で米国株取引のシミュレーションを行います。扱う金額により比較結果が変わってくるので、$1,000、$3,000、$5,000、$10,000、$100,000の5パターンで取引き回数を変更して比較を行いました。
想定する米国株取引イメージ
今回のシミュレーションで想定する取引イメージです。
- 最初に円→ドル換金
- 換金したドルを使って、複数回トレード
- 最後にドル→円へ換金
但し、DMM証券は円貨決済のみに対応しているので、複数回取引時には毎回円ドル換金が入ります。
1000ドル投資する場合
- 円→ドル換金=$1000
- 株式購入=$1000
- 株式売却=$1000
- ドル→円換金=$1000
- 為替レート=106.91
縦軸が合計手数料(円)横軸が取引回数(買付→売却で1回とカウント)となります。取引回数0は円→ドル換金を意味します。Firstradeは海外送金手数料です。
取引手数料が無料のDMM証券が4回までは最安となりますが、以降はFirstradeが最安となります。以降はSBI証券→マネックス証券→楽天証券の順で並びます。
【内訳】
3000ドル投資する場合
- 円→ドル換金=$3000
- 株式購入=$3000
- 株式売却=$3000
- ドル→円換金=$3000
- 為替レート=106.91
縦軸が合計手数料(円)横軸が取引回数(買付→売却で1回とカウント)となります。取引回数0は円→ドル換金を意味します。Firstradeは海外送金手数料です
こちらも傾向は$1000と同じですが、Transferwiseの送金手数料比率が下がったためFirstradeが若干有利になりました。取引手数料が無料のDMM証券が3回までは最安となりますが、以降はFirstradeが最安となります。以降はSBI証券→マネックス証券→楽天証券の順で並びます。
【内訳】
5000ドル投資する場合
- 円→ドル換金=$5000
- 株式購入=$5000
- 株式売却=$5000
- ドル→円換金=$5000
- 為替レート=106.91
縦軸が合計手数料(円)横軸が取引回数(買付→売却で1回とカウント)となります。取引回数0は円→ドル換金を意味します。Firstradeは海外送金手数料です
$5000を超えるとDMM証券以外の日本の証券会社の取引手数料の上限となりますが、上限に到達したばかりのため$3000の結果とほとんど変わりありません。
【内訳】
10,000ドル投資する場合
- 円→ドル換金=$10000*
- 株式購入=$10000
- 株式売却=$10000
- ドル→円換金=$10000
- 為替レート=106.91
*Transferwiseの海外送金上限は手数料を含め100万円までのため、実際には$10000の送金を一回でできません。
今回は手数料の傾向をつかむことを目的としているため、海外送金できた場合として算出しています。
$10000まで来ると取引手数料の上限の効果が明確に表れています。日本の証券会社の中では、取引回数が11回以上でSBI証券がDMM証券を逆転します。Firstradeの優位は変わりありません。
もっと取引金額を大きくすると、Firstradeを逆転するのかどうか気になるところです。
【内訳】
100,000ドル投資する場合
- 円→ドル換金=$100,000*
- 株式購入=$100,000
- 株式売却=$100,000
- ドル→円換金=$100,000
- 為替レート=106.91
*$10000の送金x10回で海外送金手数料を算出しました。Transferwiseの海外送金上限は手数料を含め100万円までのため、実際には$10000の送金を一回でできません。今回は手数料の傾向をつかむことを目的としているため、海外送金できた場合として算出しています。
$100,000まで来ると取引手数料の上限の効果が顕著に表れました。取引回数が32回まではSBI証券の方が有利です。それ以降はFirstradeが有利。Transferwiseは100万円までの送金に有利なように設計されていますので、それより高額の海外送金は他の手段を使うことで結果が変わってくるかもしれません。
【内訳】
米国株、米国ETF取扱銘柄
手数料の次に気になるのが取り扱い銘柄だと思います。2020年7月13日時点での取り扱い銘柄数を調べてみました。
日本の証券会社の中で、DMM証券の手数料が少額取引では有利でしたが取り扱い銘柄数は物足りない印象です。Firstradeが圧倒的であることは言うまでもありませんが。
結論
特別な縛りがない限り(高配当ETFを1度購入して売却しない等)Firstradeが取引手数料で一番お得となりました。日本の証券会社では、少額($5000以下)で取引きを行うのであればDMM証券も選択肢に入りそう。高額($5000以上)になると手数料上限によりSBI証券が有利となりました。
DMM証券は配当金受け取り時の為替手数料が高額のため、高配当ETFには使わない方が良いです。
以下が私の米国株におすすめ証券会社ランキングです。
【ランキング1位】
【ランキング2位】
【ランキング3位】
コメント
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