【無事、還付金受領できました】Firstrade確定申告プラン

Firstrade

2020年度の投資成績はいかがだったでしょうか?

私は日本の証券口座と米国の証券会社 Firstradeの口座で投資を行っておりますが、運良く両方で損益プラスとなりました。従って確定申告を行う必要があります。そこで米国証券の確定申告方法を検討してみました。この方法で申請してみたいと思います。

注意)本記事でまとめた確定申告の方法が正しいかどうか確認できました(2021.4.2)

確定申告のポイント

いくつかのWebサイトを調べた結果、確定申告のポイントは以下と判断しました。

米国証券損益確定申告のポイント
  1. ドル建を円建へ変換して申告(レートは売買日、配当金受取日)
  2. 年間取引報告書の発行が確定申告期限に間に合わないかも?

これだけでした。

1.Webで見つけた記事によれば、税理士からは円建てで申告するようにとの指示しかなかったとのことでしたので、特に決まりがあるわけではないかもしれません。

2.米国と日本では確定申告の時期が異なる関係で年間取引報告書の発行が3月になるとのこと。従って確定申告締切に間に合わない可能性があるため、取引履歴で事前計算しておく必要がありそうです。

収支計算(確定申告用)

確定申告へ向けて、年間報告書が発行される前に収支計算を行います。株式収入には配当収入と売却益がありますので別々に計算する必要があります。それぞれ解説します。

データ集め

収支計算に必要なデータを集めます。

必要データ
  1. ドル円レート(TTM)の時系列データ(日毎)
  2. Account History(取引履歴)
  3. Prior Year Realized Gain/Loss(昨年度の売却損益)
  4. Statement(月間取引報告書)

1.ドル円レート(TTM)を探してみたところ”investing.com”がCSV形式で提供していましたので、使用させていただきます。

2.取引履歴はFirstradeのWebサイトからCSVでダウンロードできます。

ダウンロード先

Account→History→Download Account History

3.売却損益もFirstradeのWebサイトからCSV形式でダウンロードできます。

ダウンロード先

Account→Gain/Loss→Prior Year Realized Gain/Loss→Download CSV

4.月間取引報告書(Statement)

月間取引報告書はAccountタグのE-Documentから参照できます。

【解説】配当収入明細書

下記は12月の月間取引明細書です。明細書のINCOME AND EXPENSE SUMARYの”YEAR TO DATE”に年間の配当収支が計算されています。ドル建で良ければこれをそのまま報告できますが円建てに変換する必要があります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-9.png

明細書に記載されている単語の意味は次のようになっています。

明細書アイテム
  • Taxable Dividend(株の配当金)
  • Taxable bond interest(貸株に対する利息 Lending rebateとも呼ばれます)
  • Credit interest(証券口座の現金に対する利息=銀行の利息と同じ)
  • Non-resident tax paid(配当金に対する米国税10%)
  • Foreign tax paid(米国外株式の配当金に対する税金)
  • Substitute payment(貸株中に発生した配当金)

Taxable Dividend、Taxable bond interest、Credit interest、Substitute paymentは配当金、利息の種類です。受取時に米国Taxが課せられ、源泉徴収(Withhold)された金額が入金されます。

但し”Substitute paymentのL/T”と”米国外の株式配当”について例外があります。

Substitute paymentに関してのみ、米国Taxが課せられない場合があります。からくりは良くわかりませんが、米国には1年以上保有していた株式の売却益はLong/Term capital gainの税制優遇措置があり、何故かその税制優遇の対象になる場合があります。その場合、少額であれば課税はされません。

米国外の株式配当金には”Foreign tax paid”が課せられます。

配当収入計算

明細書には配当収入と税金が分けられて掲載されていましたが、取引履歴の方には源泉徴収後の金額のみ明記されています。従って、配当収入発生日のドル円レートでドルを円に変換して、合計すれば終わりです。

配当収入計算手順
  1. Excelにダウンロードした”ドル円レート時系列データ”と”取引履歴”を取り込み
  2. 取引履歴の日付を参照し、ドル円レートを抽出(VLOOKUP等が便利)
  3. 配当収入を抽出したドル円レートで円建て変換
  4. 配当収入を合計(SUMIF等が便利)

配当控除や外国税額控除を申請する場合は税金を分離する必要がありますが、取引履歴には含まれていないので月次取引履歴を参照し、手入力するしかありません( ;∀;)

VLOOKUPは以下のように設定します。

=VLOOKUP($K3,為替!$B$2:$C$198,2,FALSE)

”K3”は取引履歴の日付(検査値)

”為替!$B$2:$C$198”はドル円レートのデータベース(先に説明したデータ集めの1)

売却益計算

Firstradeでは売却損益は”Prior Year Realized Gain/Loss”にまとめられています。売却時には売却手数料が(数セント)発生しますが、取引履歴と同様に差し引かれた金額が掲載されているので、そのまま円建てに直せばOKです。

”Prior Year Realized Gain/Loss”の日付表記は年と月日が反対になっていますので、変換する必要があります。(09/24/2020→2020/09/24)

この変換はValue関数とMID関数を使用することで簡単にできます。

=VALUE(MID(D3,7,4)&”/”&MID(D3,1,5))

”D3”セルは変換したい日付。

手数料無料じゃなかったんだっけ?

売却手数料は非常に安いですが(数円)若干取られていますね。利息で相殺されるくらいなのでご勘弁と言ったところでしょうか?Commision fee_(仲介手数料)が無料となっているので売却時の手数料はこれとは違うのでしょうかね?

年間取引報告書

確定申告では年間取引報告書の提出が求められます。今回は年間取引報告書の発行が間に合わないことを想定しているので、代替手段としてStatement(月間取引報告書)を提出してみたいと思います。

まとめ

年間取引報告書が確定申告締め切りに間に合わなかった場合に備えた、損益計算方法をまとめました。注意書きに記載されているように、この方法でOKだったわけではありません。

この方法で問題ないかどうかは確定申告後にレポートしたいと思います。

コメント

  1. […] 【問題ないかはわかりません!】Firstrade確定申告プラン2020年度の投資成績… […]

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