私の成長株ポートフォリオの主力の一つであるファッション系ECプラットフォームBUYMAを運営する”エニグモ”についての記事です。
個別株分析はプロがいっぱいいますので書くのを迷いましたが、エニグモに関するツイートや記事をあまり見かけないので挑戦してみました。
2020年8月21日現在の成績です。私の投資成績をけん引してくれています。
- 投資額 599,109円
- 含み益 261,387円(+44%)
- 保有銘柄含み益ランク 1位
*2020年8月21日現在
エニグモを選んだ理由
まだ成長中のECプラットフォームを探していた時、たまたま妻がBUYMAを始めたというのがきっかけでした。BUYMAの運営会社であるエニグモを調べてみると、ちょうど求めていた銘柄だったということです。
さて、私は個別成長株を選ぶ時ファンダメンタル分析やチャート分析の前に次の3点を考慮します。
- テーマが合致しているか?
- 向こう10年成長するビジネスか?
- 商品を理解しているか?
ファンダメンタルやチャートから入ると個別株で利益を出すのが難しくなると感じています。
テーマが合致しているか?
私が株式を始めたのは2020年の4月ですので、まだ収束していませんがコロナのPeakでした。
コロナのメカニズムから収束は難しいと考えた私はパラダイムシフトが起こると仮定し、その状況下で成長が加速するテーマとしてECのプラットフォームと設定しました。
ECプラットフォームと言えば、Amazon、楽天が有名ですが、それ以外でもメルカリ、ZOZO等既に有名になっていました。
何か新しいカテゴリーで伸びそうなものということで、運よくエニグモを発見できました。
BASEの方が上がってるよ?
・・・私のアンテナには引っかかりませんでした。
当時そちらを見つけてたら、もっと儲かっていましたね(;’∀’)
最近、某ファッションブランドで働いている姪っ子が自分のファッションブランドをBASEで立ち上げようかな?と言っています。3カ月早く聞いていたら、BASEで大儲けできていたかも。。。
向こう10年成長するビジネスか?
将来のことなので誰にもわかりません。現在起こっている変化を感知して、あとは想像にお任せしますとなります。これが得意な人は個別株投資に向いているのだと思います。
私も成長株で想定以上の利益を上げていますので才能があるのかも??と調子に乗っています。暴落と共に前言撤回&自信喪失となりそうですが。。。
少なくとブログよりはあります(`・ω・´)
商品を理解しているか?
この条件に合致している銘柄を見つけるのは難しいわけですが、エニグモの場合は妻がBUYMAを始めたということからBUYMAの状態を簡単に把握できると判断しました。妻が辞めた時が売り時かも知れません。
2歳児の面倒を見ながら月収10万円獲得しているのは凄いですね。良い世の中になりましたわ。
BUYMAとは?
エニグモが運営するBUYMAは、ファッションに特化したECプラットフォームです。
- 出品者が商品をBUYMAへ出品
- 購入者が商品を注文
- 出品者が商品をShopへ発注
- 出品者が商品をShopから入手し購入者へ発送
BUYMAは成約手数料を受け取るというビジネスモデルです。
ここであることに気づきませんか? これがBUYMAのキーになるところですが、出品者が在庫を抱える必要がありません。在庫リスクなしで出品できることが、他のECプラットフォームとの大きな違いになります。出品者にやさしいサービスということです。
エニグモの功績は、”顧客に注文してから商品を受け取るまでキャンセルできない”というルールを作った点です。これによりBUYMAのサービスが成立しました。
出品者の観点から、在庫リスクを抱えなくて良いのはありがたいですね。
なぜファッション?
ファッションはECで取り扱い難いアイテムだと考えられます。サイズの問題や写真だけではわかりずらい部分もあり、問い合わせしたくなります。また時計やアクセサリーは偽ブランドもありますので、信頼できるとことから購入したいというニーズが潜在的にあります。それらを考慮するとECの巨人であるAmazonにも勝てる要素があります。ZOZOTOWNが躍進しているのが良い例です。
お客さんがショップから直接買えば良いんじゃないの?
ほしいブランドが決まっていれば直接買い付けも可能です。そういう人は確かにBUYMAを使う必要はありません(言語の問題を除く)。
従ってBUYMAの役割は2点かと思います。
- 海外バイヤーによる現地買付
- ECのセレクトショップ
高級有名ブランドで現地しか販売していないアイテムを現地バイヤー経由で入手するというのがBUYMAを活用する一つの大きな利点になります。もう一つはセレクトショップとしての役割です。
ファッションブランドは流行り廃りが激しく新興ブランドが毎年出現します。つまり無限に存在します。購入者視点で見ると、そのようなブランドを見つけることが難しいのですが、BUYMAの出品者が血眼になって探し出してBUYMAへ掲載してくれます。従ってBUYMAが特別なブランドを扱うプラットフォームとして成立します。これも出品者にやさしいWinWinの関係を構築することで成立するBUYMAシステムの強みと言えます。
チャート
2020年8月21日までの週足チャートです。
2019年5月31日~2020年3月13日まで(赤丸部分)が気になります。この時期でも業績は好調を維持、財務も優良であることから上昇トレンドの一時的な下げと思われます。
とは言っても、この下降トレンドでホールドし続けるのはかなりの握力が必要ですね(;’∀’)
2019年5月31日のピークは越えてくると思いますが、その後下げに転じるかもしれません。9月の決算前に保有率を下げようか検討中です。
業績
売上高:60.97億、営業利益:26.92憶、営業利益率は44.2% 驚異的な利益率です。
他のECであるBASE等と比べると見劣りしますが、売上高も毎年2桁成長を達成しています。
EC収益の源泉であるアクティブ会員数とARPUも順調に増加中。
将来性の考察
ARPUはエニグモの様々な施策によって順調に伸びているので心配していませんが、会員数は少し心配しています。
現在、日本のBUYMA会員者数は730万人。ECでファッションを扱うZOZOTOWNが830万人でその新規会員数は鈍化傾向。このことから日本のBUYMA新規会員数も1~2年で鈍化することが予想されます。
従って、エニグモの直近の課題は海外展開です。BUYMAは他にないオリジナルのECプラットフォームなので海外に水平展開できる強みがあります。
まだBUYMA英語版は13.5万人と規模は小さいものの、前期比で141%の伸びを記録。海外ユーザー取り込みに成功するかが今後の成長の鍵となりそうです。
新規事業
コロナで腰を折られた形になってしまいましたが、BUYMAを活用した新規事業としてBUYMA TRAVELをオープンしました。
全世界のパーソナルショッパーが旅行代理店も変わりをするというビジネスです。成功するかどうかはわかりませんが、このようなBUYMAのプラットフォームを展開した新規事業を生み出す土壌がある点もエニグモの強みとなっています。
BUYMAの他に新規事業を生み出せるかどうか?、もう一つの鍵となりそうです。
まとめ
- ファッションの輸入代行プラットフォームBUYMAの運営会社。
- BUYMAは無在庫出品を可能にした出品者にやさしいシステム。
- ファッションはAmazonが苦手な商品のため比較的勝ちやすい領域。
- 毎年売上2桁成長と40%を超える脅威の利益率。当面の成長も期待できる。
- 日本の新規会員者数が飽和しつつあるので、未開拓の海外会員取り込みが鍵。
- 新規事業立ち上げに期待。
- 決算跨ぎは少し怖い(わかりません)。
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