力強い成長を続ける米国株式、SPYD、HDV、QQQ、VIG、VTI等の優良なETFへの投資は魅力的ですよね。日本の証券会社でも取引することはできるのですが、取引手数料は依然として高額です(最安値で0.45%)。
米国証券会社Firstradeは取引手数料が$0です。一方で米国証券会社で取引するためには、海外送金手数料が追加で掛かります。海外送金手数料を安く抑えることで、1回購入して売却する手数料で米国証券会社で取引する方がお得になります。他にも、1株から購入できる等のメリットがあります。
米国証券口座を開設するメリット
- 取引手数料が無料
- 一株から購入できる
- 日本のS株よりも高度な売買ができる(指値、逆指値等)
- 全銘柄売買可能
米国に証券会社を開設するための手順・全注意点を解説します。この注意点だけ理解すれば開設に関しては心配いりません。英語、為替リスクは既に考えていると思いますので、省略させていただきます。
米国株式、米国ETF売買手数料比較
日本の証券会社から米国ETFを購入する場合、日本で最安はSBI証券+住信SBI銀行の組み合わせです。日本の証券会社の場合は、一般NISAは取引手数料無料となります。一方、米国で最安はFirstrade+TransferWiseの組み合わせとなります。その3つのケースTotalコストを比較してみます。
比較条件
- 100万円分の米国ETFを売買する。
- 売買為替レート $1=107円
SBI証券 住信SBI銀行 | Firstrade TransferWise | SBI証券 住信SBI銀行 一般NISA | 補足 | |
---|---|---|---|---|
取引手数料 | 9848円 | 0円 | 0円 | SBI証券の取引手数料 購入金額0.45%x2(購入/売却) |
為替手数料 | 372円 | 0円 | 372円 | 住信SBI銀行の換金手数料 0.05円($1換金時) |
海外送金手数料 | 0円 | 6392円 | 0円 | TransferWiseの シミュレータから算出 |
Total Cost | 10220円 | 6392円 | 372円 |
一般NISAが一番お得となりますが、1年間で120万円までしか購入できないという制約があります。銘柄を乗り換えながら資産を増やすようなケースでは、一般NISAは不向きとなります。
1回売買するケースでは、海外送金手数料を差し引いても、Firstrade+Transferwiseの組み合わせが手数料が無料の分お得となります。銘柄を複数回取引する場合では、その差は歴然です。
結論としては、以下となります。
一度購入して、配当金を貰うケース | 日本の証券会社・一般NISA |
1回以上売買するが120万円以上購入しない* | 一般NISA |
1回以上売買するケース | 米国証券 |
これが、私が米国証券口座の開設をおすすめする理由となります。
※一般NISAでは、一年間で120万円まで購入できません。一度売却して、再購入した場合でも追加購入とみなされます。例えば、60万円分購入→70万円で売却した場合、すでに60万円分のNISA枠を使っているので、残り60万円しか追加購入できません。
米国証券口座を開設する際に検討べきこと4点
米国証券口座を開設するときには、次の4点を検討してください。
- 米国証券口座開設
- 海外送金ルート
- 取引方法(使い方)
- 税金
それぞれについて、個別に解説していきます。
米国証券口座開設方法
日本に居住しながら、開設できる証券口座にFirstradeがあります。パスポートとマイナンバーがあれば、10分ほどで口座を開設することができます。口座開設や口座維持費は無料のため、口座開設に関して心配する要素は何もありません。
Firstrade口座開設方法は以下の記事を参照してください。
海外送金ルート
米国証券口座(Firstradeの場合)へ送金する方法は、基本的に2つあります。
- 日本の銀行から直接Firstradeへ送金
- 米国の銀行口座を開設し、米国銀行口座経由でFirstradeへ送金
日本の銀行から直接Firstradeへ送金するためには、日本の銀行の海外送金が”Final Credit”に対応している必要があります。Final Creditとは、送金指示書の備考欄に最終受取人の本人名前や口座番号を記入する送金方法です。Firstrade口座への送金は決済会社経由となるため、そのような方法が取られています。ネットの情報では、近年送金に失敗する事例が増えているとのことですので、この方法はおすすめしません。
米国銀行口座を開設し、米国銀行口座経由でFirstradeへ送金する方法が一番安全です。私自身もこの方法を使っています。
日本から米国銀行を開設する方法は?
日本から米国銀行口座を開設する方法に三菱UFJの”カリフォルニアアカウント・プログラム”があります。三菱UFJと提携している米国銀行UnionBankの口座を開設することができます。UnionBankのカスタマーサポートは日本語で対応してくれるので、トラブルが発生したときでも安心です。
Unionbankを開設するときの注意点は、口座維持費がかかる場合があります。次のいずれかの条件を満たすことで、口座維持費を無料にすることができます。
- $1500以上の預貯金残高
- 月毎に$500入金
条件については、カリフォルニアアカウント・プログラムの資料を参照してください。
海外送金手段は?
海外送金手段はいくつかありますが、TransferWiseを選択しておけば手数料と手続きの点で間違いありません。
海外送金手数料に関してはこの記事を参照してください。
米国内送金手段は?
米国内送金には、次の2つの方法があります。
- Wire transfer
- ACH (Direct deposit)
Wire Transferは、日本の銀行振込と思ってください。UnionbankがFirstradeへ振り込みます。メリットは、送金時間がACHと比較して短いという点です。デメリットは送金手数料が発生するという点です。UnionBankの振込手数料は$20です。
ACH(Direct deposit)は引き落としだと思ってください。FirstradeがUnionbankから資金を引き出します(振込もあります)。メリットは手数料が無料という点です。デメリットは、手続きが長い点です。(初回は1週間以上かかります)。一度手続きが完了すれば、以降はリアルタイムに資金の移動ができるようになります。
手数料が無料のため、ACHを選択すれば間違いありません。ACHの手続き中は、WireTransferを使用すると早く取引が開始できます。
取引方法
Firstradeは日本のS株にない高度な機能があります。こちらの記事でアプリの使い方を解説しているので、参考にしてください。
税金
日本の特定口座が米国にはありませんので、確定申告を必ず行う必要があります。売却益に米国の税金はかからないのですが、配当金にはかかります。DRIPS(配当金再投資設定)でも同じです。二重課税されますので、外国税控除申請で取り返す必要があります。私はまだ経験がないので、まだ解説できません。こちらのブログで詳しく解説されています。
まとめ
米国証券口座開設のまとめです。注意点は赤字
米国証券口座開設 | Firstrade開設時の注意点はなし |
海外送金ルート | 日本の銀行⇔米国の銀行(Unionbank)⇔米国証券口座(Firstrade) |
米国銀行口座開設 | Unionbankの口座維持手数料を回避する条件確認要 |
海外送金 | TransferWiseを使っておけばOK |
米国内送金 | ACHを使っておけばOK |
税金 | 確定申告必須。配当金の二重課税対策 |
本まとめが少しでもお役に立てれば幸いです。
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